よくわかる病理診断報告書
Q6 放射状硬化性病変について教えてください
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- CANCER BOARD of the BREAST Vol.2 No.1 32-34, 2016
- 著者名
- 森谷 卓也 / 稲吉 貴絵
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 腫瘍内科 / 放射線科
- 媒体
- CANCER BOARD of the BREAST
放射状硬化性病変(radial sclerosing lesion)は乳腺に生じる良性病変の1つです。間質の増生によって小葉構造に改築が起こり,線維性間質を芯として放射状に乳管が配列するものです(図1)。そのような,特徴的な構造が浸潤癌に類似することから,画像診断および病理組織診断上,注目されています。2012年のWHO分類では,小さい病変は放射状瘢痕(radial scar),より大きな病変に対してはcomplex sclerosing lesionと呼ぶことを推奨しています。乳癌取扱い規約の組織分類には,現在まで未収載です。臨床的には,発見動機の多くは画像診断によるもので,特にマンモグラフィで描出されやすい傾向があります。大きい病変ではときに腫瘤として触知されます。また,多発例,両側発生例も報告されています。マンモグラフィでは,構築の乱れや局所的非対称性陰影(focal abnormal density:FAD)として見出されます。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
