よくわかる病理診断報告書
Q1 針生検における乳癌悪性度評価の精度について教えてください
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- 掲載誌
- CANCER BOARD of the BREAST Vol.1 No.1 32-33, 2015
- 著者名
- 森谷 卓也 / 藤井清香
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 腫瘍内科
- 媒体
- CANCER BOARD of the BREAST
乳癌の病理学的悪性度は,グレードとして表されます。最も頻度の高い浸潤性乳管癌では核異型スコアと核分裂スコアを合計して判定する核グレードと,さらに腺管形成性スコアを加えた組織学的グレードが用いられます。また,非浸潤性乳管癌では核異型スコアとコメド壊死の有無を組み合わせる方法などを用います。さらに,日常の病理診断にも導入されているホルモン受容体(エストロゲン受容体[estrogen receptor:ER]・プロゲステロン受容体[progesterone receptor:PgR])の発現,HER2(human epidermal growth factor receptor type2)過剰発現,あるいはKi-67ラベリングインデックスの検索も,治療適応の決定とともに予後因子の指標として,悪性度評価の参考に利用されています。これらは,手術標本の組織切片を用いて検索がなされますが,しばしば針生検標本においても検討されることがあります。特に,術前薬物療法施行例では,適切な薬物選択のためにも免疫組織染色までの検索が必須となります(図1)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
