10mm以下でN0M0のいわゆるlow-riskな微小癌に対して経過観察という治療選択肢が提案されてから,すでに20余年たつ。これは2010年に出た日本内分泌外科学会/日本甲状腺外科学会の甲状腺腫瘍診療ガイドラインに採択されており,1つの治療戦略として確立されている。また,最新のATA(American Thyroid Association)ガイドラインでも少し形は異なるものの治療の有力な選択肢として採択されたのは,日本からの情報発信の賜であり,誠に喜ばしい限りである。
本企画は問題点をクローズアップすることを目的としており,テーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
・成り立つという立場から ─疫学的見地からみた考察─/武部晃司
・成り立たないという立場から/矢野由希子 ほか
・両論文に対するコメント/伊藤康弘
本企画は問題点をクローズアップすることを目的としており,テーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
・成り立つという立場から ─疫学的見地からみた考察─/武部晃司
・成り立たないという立場から/矢野由希子 ほか
・両論文に対するコメント/伊藤康弘