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連載:臨床心理士によるトランジション期の課題解決
第1回 血友病保因者に対するケアの必要性~保因者の置かれている身体的・心理的側面に関する考察~
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- 掲載誌
- Frontiers in Haemophilia Vol.3 No.2 35-37, 2016
- 著者名
- 西川歩美
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 血液 / 小児疾患
- 診療科目
- 血液内科 / 小児科
- 媒体
- Frontiers in Haemophilia
本連載のテーマは「トランジション期の治療における課題解決」である.本来,小児慢性疾患患者における「トランジション期」とは,小児科から内科などの成人期医療への過渡期・移行期を意味しており1),血友病治療においても同様に用いられる.小児科から内科などへのシームレスな診療を目指し,患者の診療情報や社会的情報を内科医が引き継ぎ,包括医療の体制整備と治療法の標準化が重要とされている1).また,包括医療には心理社会的な側面も含まれており,とくに幼少期においては,母親に対する心理的な支援の必要性が指摘されている2).一方近年では,患者の母親,姉妹,娘などを,患者を支援する役割を担う家族とみなすだけでなく,彼女らに保因者健診を推奨するなど,保因者ケアの動きが徐々に認められている3).その背景には,保因者自身の出血の問題や,出産による患児の頭蓋内出血を予防する必要性などが挙げられる4,5).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
