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第39回サンアントニオ乳癌シンポジウム
掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Vol.15 No.1 94-95,
2017
著者名
山本 豊
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)は毎年12月初旬に米国テキサス州サンアントニオ市で開催されており,約90ヵ国から約7,500人が参加する国際会議である。今回で39回目となり,2016年12月6~10日まで多くの新規知見についてホットなディスカッションが繰り広げられた。本国際会議の目的は,世界中の乳がんの基礎研究者や臨床医に乳がんの生物学,病因,予防,治療に関する最先端の科学的情報を提供することである。2007年にUniversity of Texas Health Science Center at San AntonioのCancer Therapy & Research Center(CTRC)とAmerican Association for Cancer Research(AACR)を共同で開催することが決定され,以後の会議の名称はCTRC-AACR San Antonio Breast Cancer Symposiumと呼ばれており,2005年からのスポンサーであるBaylor College of Medicineを加えた3者の共同開催となっている。このような背景もあり,本国際会議は米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会に比べ,トランスレーショナルリサーチや基礎研究のウエイトが高く,今後の乳がん研究の進歩や方向性が示される大変重要な国際会議である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。