【Theme 分子標的治療を含む併用療法】
(座談会)分子標的治療を含む併用療法は進行固形がんの治癒を目指せるか?
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- 掲載誌
- がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療) Vol.13 No.3 46-52, 2015
- 著者名
- 中川 和彦 / 戸井 雅和 / 向原 徹 / 佐藤太郎
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 呼吸器 / 消化器 / 耳鼻科疾患 / 皮膚疾患 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 呼吸器内科 / 消化器内科 / 形成外科 / 皮膚科 / 耳鼻咽喉科 / 腫瘍内科 / 放射線科 / 消化器外科
- 媒体
- がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
進行固形がんは,これまで抗がん剤では治癒は難しいといわれてきたが,昨今の薬物療法の進展に伴い,長期生存が得られる患者が散見されるようになった。乳がん領域では,トラスツズマブを中心とした抗ヒト上皮成長因子受容体(HER)2療法と抗がん剤あるいは分子標的薬同士の併用療法により,HER2陽性の早期がんであれば高い治癒率が得られている。ホルモン受容体陽性乳がんでもホルモン療法とサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬で病勢は制御可能となってきた。トリプルネガティブ乳がん(TNBC)ではPARP阻害薬や免疫チェックポイント阻害薬などにより治療成績の改善が期待されている。消化器がん領域においては,薬物療法により手術不能例でも手術が可能になるケースが増え,手術後にがん遺残がない大腸がん患者の生存期間は60ヵ月を超えている。胃がんでも新たな分子標的薬ラムシルマブが加わり,併用療法による治癒切除に向けた取り組みが始まっている。また,胃がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の有用性が報告され,大腸がんではマイクロサテライト不安定性(MSI)のある患者において高い奏効率が示されている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
