Visual View 基礎講座
アルコール依存症の基礎生物学
連載⑦インターネット依存の心理生物学
掲載誌
Frontiers in Alcoholism
Vol.5 No.1 6-10,
2017
著者名
廣中 直行
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
心療内科
/
精神科
媒体
Frontiers in Alcoholism
「やることがなにもない暇なときには朝から晩まで,寝ないで記憶を失うくらい(オンラインゲームを)やっていた」,「休日は睡眠2,3時間,食事を除いた時間はすべてやっていた」(男性22歳,学生)というような状態が「インターネット・ゲーム依存」である。精神科医Ivan Goldbergが1995年にインターネット上で「診断基準」を発表したのがきっかけだが,実はこの「基準」はDSMのパロディであった。しかし,ピッツバーグ大学の臨床心理学者Kimberly Youngはこれにヒントを得て,インターネットの過度の使用を「新しい精神障害」としてアメリカ心理学会に報告した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。