THINK ABOUT WOMEN 女性について考える
女性の弱さ・逞しさ
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- WHITE Vol.2 No.1 52-55, 2014
- 著者名
- 宮地尚子 / 菊池美名子
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌
- 診療科目
- 産婦人科
- 媒体
- WHITE
「弱くあるということ」 私は以前, 男性・女性のかわりに, 「男制」・「女制」という表記を用いてみたことがある1). 社会的・文化的に構築された制度としての男性性と女性性, すなわちジェンダーと, 生物学的性差(セックス)とを区別して考えてみるのに役立つからである. たとえば, 性暴力やドメスティック・バイオレンス(DV)は「女性に対する暴力」と呼ばれることが多い. 実態としても, 被害者の8割から9割が女性であることは世界的な事実である. しかし, 性暴力は男性から女性への支配だけではない. 男性=加害者, 女性=被害者という図式が強調されやすいが, 実は女性だけでなく少年や成人男性も被害者となることが知られている. 加害者は男性であることが多いが, 女性の加害者もいる. こうした状況をふまえてみると, 「女性」に対する暴力というよりも, 「女制」に対する暴力と捉えてみる方がより正確でわかりやすい. 被害を受けた男性は「弱い」「女々しい」とされ, 「まともな男性」とみなされなくなる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
