全文記事
糖尿病専門医に役立つ臨床トピックス
循環器科の立場からのCV合併糖尿病患者治療の現況と提言
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Diabetes Horizons -Practice and Progress- Vol.1 No.1 38-42, 2012
- 著者名
- 小川 久雄
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 循環器 / 糖尿病
- 診療科目
- 循環器内科 / 心臓血管外科 / 糖尿病・代謝・内分泌科
- 媒体
- Diabetes Horizons -Practice and Progress-
循環器疾患を合併する糖尿病の特徴
―循環器疾患の既往がある患者における糖尿病の位置づけについてどのようにお考えでしょうか。
昔は心筋梗塞や狭心症の重症患者は高齢者が多かったのですが,今は30~40歳代で重症例が多くみられるようになっています。現代人の特徴で,生活習慣の変化が主な原因だと思いますが,そのほとんどが糖尿病や脂質異常症を持っていて,異常な太り方をしている人が増えていると感じています。
循環器疾患の既往がある患者さんでは糖尿病は特に注意が必要で,私が診ている患者さんでも約半数は糖尿病をお持ちです。また,冠動脈疾患だけでなく心不全にも血糖が影響しているというデータもあり,糖尿病は循環器内科医にとって非常に密接な問題になってきていると思います。糖尿病の合併症といえば,以前は主に細小血管障害のことを指していましたが,現在では大血管障害が最大の問題になっており,糖尿病は全身の血管病であるとも言われるようになっています。
循環器医の立場からみた特徴としては,冠動脈造影の画像をみればすぐ糖尿病だとわかるように全体的にびまん性に狭窄が生じていて,病変の形態が複雑であることなどがあげられます。冠動脈インターベンションの技術が進んだ現在でも,糖尿病の患者さんでは治療をしにくい血管も多いですし,治療をしても再狭窄などが増加するリスクがあります。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
