SGLT・レッスン
SGLT2阻害薬に関連したeDKAと炭水化物摂取
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- 掲載誌
- DIABETES UPDATE Vol.6 No.4 40-45, 2017
- 著者名
- 原口卓也 / 矢部 大介 / 清野 裕
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 糖尿病 / 栄養管理
- 診療科目
- 糖尿病・代謝・内分泌科
- 媒体
- DIABETES UPDATE
2型糖尿病の新規治療薬であるsodium glucose co-transporter 2 (SGLT2) 阻害薬が国内外で関心を集めている。SGLT2阻害薬は,腎近位尿細管におけるグルコース再吸収を抑制し,尿中グルコース排出を促進することでインスリン非依存的に血糖改善効果を発揮する。また,その作用機序から体重への影響を期待できる1)。特に,SGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンやカナグリフロジンが,心血管疾患リスクの高い2型糖尿病患者を対象とした心血管安全性大規模臨床試験において,心血管疾患死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中の複合エンドポイントを有意に抑制したこと,腎機能低下を抑制したことを受け2)-4),我が国でもSGLT2阻害薬の処方を受ける患者数が増えている。しかし,SGLT2阻害薬の上市直後,不適切な使用によって重篤な副作用(尿路・性器感染症や体液量減少症,脳・心血管疾患,低血糖症,皮膚症状など)が散見されたことに今一度留意する必要がある5)。特に,SGLT2阻害薬に関連した糖尿病ケトアシドーシス (diabetes ketoacidosis;DKA) や,血糖値が比較的正常範囲に近く発見が見逃されやすい正常血糖DKA (euglycemic DKA;eDKA) は,頻度が少ないながらも進行すると死に至る場合もあると懸念されている6)7)。SGLT2阻害薬の使用に関連したeDKAの発症機序についてはいまだ十分に解明されたわけでないが,厳格な炭水化物制限との関連も一部示唆されている。本稿では,2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の安全性を炭水化物摂取の観点から議論したい。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
