世界旅行と感染症
Cryptococcosis―地域によって遺伝子型の異なる感染症―
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- 掲載誌
- 感染症道場 Vol.4 No.1 37-39, 2015
- 著者名
- 掛屋 弘 / 山田康一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 感染症
- 診療科目
- その他
- 媒体
- 感染症道場
「はじめに」クリプトコックス症はCryptococcus属を原因とする真菌感染症である。ヒトに感染症を引き起こす主なCryptococcus属は,C.neoformansとC.gattiiである。C.neoformansは世界中に分布し,ヒト免疫不全ウイルス(human immune deficiency virus:HIV)感染患者や臓器移植患者,ステロイドや免疫抑制薬投与患者に主に感染するが,基礎疾患を有しない患者にも発症する。一方,C.gattiiは豪州や熱帯・亜熱帯地域に分布し,免疫正常患者に主に感染することが知られていたが,1999年カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島で,ヒトや動物(ネコ,イヌなど)にC.gattii感染症のアウトブレイクが報告されたが1),2005~2013年の集計では約170症例が報告されている2)。近年,今まで流行地域とされていなかった世界各地(欧州,アジア,アフリカ,南米など)から多くのC.gattiiが報告され,注目を浴びている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
