特別寄稿
宇宙飛行士の骨量減少予防対策
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- 掲載誌
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.4 4-5, 2012
- 著者名
- 大島 博
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
「宇宙飛行の骨量変化」長期宇宙滞在飛行士の骨量減少率は, DXAを用いた解析では大腿骨転子部1.56%/月, 骨盤1.35%/月, 大腿骨頸部1.15%/月, 腰椎1.06%/月など海綿骨の多い下肢や体軸の荷重部で著しく, 上肢は0.04%/月と非荷重部への影響は少ない(表1)1). 6カ月間の宇宙飛行後, 50%の飛行士に9%(1.5%/月)以上の骨量減少を少なくとも1カ所以上の骨に認めた. 宇宙飛行による骨量減少の帰還後回復は, 半年間の宇宙飛行にもかかわらず50%回復に約8.5カ月間を要し, 飛行前値への回復には計算上約3~4年間を要する2). 定量的コンピューター断層撮影(QCT)を用いた解析による骨量減少率は, 大腿骨頸部の海綿骨2.7%/月, 皮質骨0.4%/月, 全体1.2%/月と骨代謝の活発な海綿骨で著しく, 皮質骨は内側から薄くなる3). 宇宙飛行士のデータをもとに立位と転倒時の骨強度を有限要素法で計算すると, 11例のうち2例は大腿骨の骨強度が20~30%も減少した4).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
