New Arrival & Comment 新着論文解説
要訳と解説(2)レチノイン酸受容体-γアゴニストによる異所性骨化の強力な阻害
Shimono K, Tung WE, Macolino C, et al : Potent inhibition of heterotopic ossification by nuclear retinoic acid receptor-γ agonists. Nat Med 17 : 454-460, 2011
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.3 28-30, 2012
- 著者名
- 片桐岳信
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
「概要」ヒトを含めた脊椎動物の骨組織は, 母体の中で起こる胎児の発生過程で, 膜性骨化あるいは内軟骨性骨化と呼ばれる様式で間葉系組織の中に形成される. 通常, 軟組織中での新たな骨形成は胎生期のみに認められ, 出生後の個体では軟組織中で骨誘導現象を観察することはない. しかし, 侵襲的手術や事故による外傷, ある種の遺伝性疾患では, 筋組織をはじめとする軟組織中で異所性の骨形成が進行する. こうした異所性骨化は, 痛みや関節可動域の制限などを引き起こすため, 骨化を抑制できる効果的な治療法の開発が望まれている. 最近, 米国の研究グループが, レチノイン酸とその受容体の選択的アゴニストが軟骨細胞の分化を抑制することを発見した. この作用は, とくにレチノイン酸受容体のなかでRAR-γを介したものであった. RAR-γアゴニストを投与すると, マウスの筋組織中で異所性骨化が強力に抑制された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
