特別寄稿
ビタミンDと人類進化
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- 掲載誌
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.1 4-5, 2012
- 著者名
- 鈴木隆雄
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関―
「第一の進化」ヒト(ホモ・サピエンス)は, チンパンジーなどのほかの高等霊長類とは異なる進化により, およそ20万年前にアフリカのサバンナで誕生したと考えられている. このヒト, ホモ・サピエンスは, ほかの高等霊長類が備えている黒色の体毛を失ったことにより肌が露出し, その肌を紫外線から守るために最初に褐色の肌を獲得したらしい. おそらく, サバンナ領域から赤道近くまで進出した人類が, さらに強烈な紫外線から生態を防御するため, 皮膚の色はより黒い色へと変化したのであろう. しかし, およそ6万年前, アフリカを出て生息域をより北方の世界へと広げる過程で, 褐色あるいは黒い色へと変化した肌では, 今度はビタミンDをつくるのに必要な紫外線をも遮断してしまうという問題が生じた. この事態に, ヒトは北へ向かうにつれ肌の色を薄くし, 紫外線とのバランス, すなわち血中ビタミンD濃度の最適化という適応戦略を取らざるを得なかった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
