Q&A形式 Case Study
Question 急激な肝機能値上昇をきたした症例への対応
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- 掲載誌
- HIV感染症とAIDSの治療 Vol.6 No.1 33-39, 2015
- 著者名
- 白阪琢磨 / 上平朝子 / 立川 夏夫
- 記事体裁
- 症例 / 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 感染症
- 診療科目
- 消化器内科 / その他
- 媒体
- HIV感染症とAIDSの治療
症例:40歳,男性。
2005年にHIV感染症と診断され,当科に紹介。当科初診時のCD4数:56/μL,VL:25,000copies/mLで明らかな日和見感染症の合併を認めず,HBs抗体陽性以外は検血,生化学など検査値の異常もなく,RPR陰性,HCV抗体陰性であった。ジドブジン/ラミブジン(AZT/3TC),ロピナビル/リトナビル(LPV/rtv)で治療を開始し経過良好であったが,次第に脂質異常症など代謝異常症が出現し食事療法では改善が認められなかったため,2009年にAZT/3TC,ラルテグラビル(RAL)に変更するとともに脂質異常症用薬の併用を開始した。その後は自覚症状もなく,検査値も特に問題なく経過良好であった。定期受診予約日の1ヵ月ほど前に著明な全身倦怠感,嘔気を主訴に時間外救急を受診し,体温36.0℃,血圧150/100mmHg, 脈78/分,診察で軽度肝腫大,右季肋部圧痛,眼球結膜黄染を指摘された。抗HIV療法(ART)は,嘔気のため数日服用できていない。違法薬物など他の薬物使用は否定。緊急血液検査の結果:WBC 5,900/μL,HGB 16.3g/dL,PLT 275,000/μL,AST 799IU/L,ALT 1,109/IU/L,LDH 463IU/L,T-Bil 7.8mg/dL(D-Bil 5.5mg/dL),Creat 0.88mg/dL,CRP 0.23mg/dL,%PT 105.0。腹部エコーで胆囊内に胆石が指摘された。診断のために必要な検査と,ARTを含め今後の治療方針を教えてください。
2005年にHIV感染症と診断され,当科に紹介。当科初診時のCD4数:56/μL,VL:25,000copies/mLで明らかな日和見感染症の合併を認めず,HBs抗体陽性以外は検血,生化学など検査値の異常もなく,RPR陰性,HCV抗体陰性であった。ジドブジン/ラミブジン(AZT/3TC),ロピナビル/リトナビル(LPV/rtv)で治療を開始し経過良好であったが,次第に脂質異常症など代謝異常症が出現し食事療法では改善が認められなかったため,2009年にAZT/3TC,ラルテグラビル(RAL)に変更するとともに脂質異常症用薬の併用を開始した。その後は自覚症状もなく,検査値も特に問題なく経過良好であった。定期受診予約日の1ヵ月ほど前に著明な全身倦怠感,嘔気を主訴に時間外救急を受診し,体温36.0℃,血圧150/100mmHg, 脈78/分,診察で軽度肝腫大,右季肋部圧痛,眼球結膜黄染を指摘された。抗HIV療法(ART)は,嘔気のため数日服用できていない。違法薬物など他の薬物使用は否定。緊急血液検査の結果:WBC 5,900/μL,HGB 16.3g/dL,PLT 275,000/μL,AST 799IU/L,ALT 1,109/IU/L,LDH 463IU/L,T-Bil 7.8mg/dL(D-Bil 5.5mg/dL),Creat 0.88mg/dL,CRP 0.23mg/dL,%PT 105.0。腹部エコーで胆囊内に胆石が指摘された。診断のために必要な検査と,ARTを含め今後の治療方針を教えてください。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
