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M-Review

誌上ディベート

前庭性片頭痛は脳幹性前兆を伴う片頭痛と同一であるか 総括

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掲載誌
Headache Clinical & Science Vol.7 No.1 23, 2016
著者名
竹島 多賀夫
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
神経内科
媒体
Headache Clinical & Science

五島先生,工藤先生とも,前庭性片頭痛と脳幹性前兆を伴う片頭痛はまったく同一ではないが,オーバーラップがあるという結論を述べておられる.オーバーラップ部分を大きくとるか,最小限にするかで,両疾患が同一であるかどうかに関わるということであろう.後藤先生はメニエール病など末梢前庭によるめまい疾患と片頭痛の共存についても論じられた.

片頭痛性前兆のうち,典型的前兆,すなわち,視覚性前兆,感覚性前兆,言語障害は大脳皮質の皮質拡延性抑制(cortical spreading depression: CSD)によって引き起こされることが確実である,脳幹性前兆でみられる神経徴候が,脳幹部においてCSDのようなメカニズムが発現しているのか,脳幹部の虚血であるのか,あるいは他のメカニズムによるのかは,まだコンセンサスが得られていない.末梢性前庭の障害が,脳幹になんらかの作用をして,脳幹性前兆を来し得るとすれば,末梢性前庭疾患,前庭性片頭痛,脳幹性前兆を伴う片頭痛は同じ土俵上の疾患群で一連のものと理解することができるかもしれない.


※本企画はテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません.


・総論/竹島多賀夫

・前庭性片頭痛は脳幹性前兆を伴う片頭痛と同一である/五島史行

・前庭性片頭痛は脳幹性前兆を伴う片頭痛と同一ではない/工藤雅子

・総括/竹島多賀夫

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Headache Clinical & Science2016年5月号(Vol.7 No.1)

頭痛診療における臨床面および研究面をカバーするバラエティ豊かな内容構成。コーナー形式により,最新の知見や海外の動向,将来の展望などを取り上げる。

【対象】頭痛診療に携わる病院勤務医,研究者のほか,頭痛外来開設を目指す医師,一般開業医など


【休刊のお知らせ】

『Headache Clinical & Science』は2016年5月号(Vol.7 No.1)をもちまして休刊させていただくこととなりました。

創刊より長きにわたり弊誌を支えていただきました読者の方々、編集主幹、編集委員の先生方、ご執筆いただきました諸先生方に心より御礼申し上げます。

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