日本肝がん分子標的治療研究会
第11回優秀演題論文集 Session11 ソラフェニブにTACEを併用し,長期生存中の肝細胞癌の1例
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- 掲載誌
- The Liver Cancer Journal Vol.7 No.2 72-73, 2015
- 著者名
- 奥野奈央 / 野登はるか / 沖津篤 / 田村優子 / 塩原康正 / 鈴木大輔 / 松島昭三 / 小松達司
- 記事体裁
- 症例 / 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- The Liver Cancer Journal
「はじめに」進行肝細胞癌に対し,わが国で2009年5月にソラフェニブの保険承認がされてからおよそ6年が経過しようとしている。近年では集学的治療の1つとしての使用の有用性も報告されている。今回,われわれは肝細胞癌Stage ⅣA(T4N0M0)の症例に対し,ソラフェニブにTACEを併用して約5年以上の長期生存を得られた1例を経験したため報告する。
「症例 1.現病歴」78歳,男性。2009年8月に近医にて肝障害と肝腫瘍を指摘され当科へ紹介受診。腹部造影CTで左葉に10cmの肝細胞癌(以下HCC)と右葉に多発性HCCを認め,HCC StageⅣA(T4N0M0)と診断した。2009年9月にTACEを施行したが効果不十分なため,同年10月よりソラフェニブ導入目的で当科入院となった。入院時の血液検査成績は,T-Bil 0.9 mg/dL,Alb 3.8g/dL,PT 88.2%,AST 55IU/L,ALT 17IU/L,Plt 15.7×104/μL,AFP 25,280ng/mL,PIVKA-Ⅱ69,970mAU/mL,HBs Ag(-), HCV Ab(-),ANA(-), 抗ミトコンドリアM2抗体(-)であった。腹水なし,脳症なしであり,肝予備能はChild-Pugh 5点であった。CT所見は,TACE前と著変なく効果不十分で油性造影剤(リピオドール)の沈着も認めなかった(図1)。
「症例 1.現病歴」78歳,男性。2009年8月に近医にて肝障害と肝腫瘍を指摘され当科へ紹介受診。腹部造影CTで左葉に10cmの肝細胞癌(以下HCC)と右葉に多発性HCCを認め,HCC StageⅣA(T4N0M0)と診断した。2009年9月にTACEを施行したが効果不十分なため,同年10月よりソラフェニブ導入目的で当科入院となった。入院時の血液検査成績は,T-Bil 0.9 mg/dL,Alb 3.8g/dL,PT 88.2%,AST 55IU/L,ALT 17IU/L,Plt 15.7×104/μL,AFP 25,280ng/mL,PIVKA-Ⅱ69,970mAU/mL,HBs Ag(-), HCV Ab(-),ANA(-), 抗ミトコンドリアM2抗体(-)であった。腹水なし,脳症なしであり,肝予備能はChild-Pugh 5点であった。CT所見は,TACE前と著変なく効果不十分で油性造影剤(リピオドール)の沈着も認めなかった(図1)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
