「はじめに」2014年6月5日-6日，国立京都国際会館にて第50回日本肝癌研究会が開催された（会長：工藤正俊 近畿大学教授）。全国から肝癌診療に携わる多くの医療関係者が一堂に会し，熱い議論が行われた。今回は第50回という節目となる研究会であり，「肝癌診療のBreakthrough」というテーマで開催された。また，引き続いての6月7日，8日の2日間，欧米，アジア各国で肝細胞癌の分野でご活躍されている著名な肝癌の専門家の先生にお集まりいただき，4th International Kyoto Liver Cancer Symposium（4th IKLS）も同時開催された。節目となる今回，これまで積み重ねてきた診断，治療の集大成と，今後のさらなる肝癌診療の発展，引いては患者さんのよりよい予後の改善を願って研究会のテーマを「肝癌診療のBreakthrough」とし，現在考えうるすべてのテーマ，問題を主題演題として取り上げプログラムが編成された。