日本肝がん分子標的治療研究会
第8回優秀演題論文集 Session10 術後早期門脈内再発に対して肝動注化学療法無効後,ソラフェニブ治療にてCRとなった一例
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- The Liver Cancer Journal Vol.5 No.4 80-81, 2013
- 著者名
- 北原征明 / 砂子阪肇 / 荒井邦明 / 山下竜也 / 金子周一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 感染症 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 放射線科 / 消化器外科
- 媒体
- The Liver Cancer Journal
[はじめに] 日本肝臓学会による治療アルゴリズムにおいて, 進行肝細胞癌は根治的治療および肝動脈塞栓術などの治療が不適の状態を指す. 本邦では肝内進行肝細胞癌(肝内多発例, 脈管侵襲例)に対し肝動注化学療法が行われ, 良好な成績をあげている1)2). 一方, 海外では進行肝細胞癌に対する第一選択の治療法は分子標的薬ソラフェニブである. これら治療の選択は, それぞれの治療法の特徴をよく理解して行う必要がある. 今回, われわれは術後早期に脈管侵襲を伴う肝内再発をきたした症例に対し, 肝動注化学療法無効後, ソラフェニブ治療にてCRとなった一例を経験したので報告する. [症例] 38歳, 男性. 2010年12月, 職場健診で高血圧を指摘され近医を受診した際に, HBs抗原陽性と肝腫瘍を認め, 精査目的に当院紹介となった. B型肝硬変を背景とした肝細胞癌(尾状葉に径40mm, 門脈左枝内に腫瘍栓)と診断され, 当院外科にて拡大左葉切除(病理は中~低分化肝細胞癌)が施行されるも, 術後早期に肝内多発および門脈腫瘍栓の再発を認め急速に増悪した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
