肝細胞癌薬物治療の最前線
(1)肝細胞癌の幹細胞と化学療法
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- The Liver Cancer Journal Vol.1 No.2 26-32, 2009
- 著者名
- 山下太郎 / 金子周一
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- The Liver Cancer Journal
「Summary」近年, 一部の血液癌や固形癌において幹細胞様の特徴を示す細胞群(cancer stem cell(CSC), またはtumor initiating cell(TIC))の存在が明らかになり, 癌の転移や治療抵抗性のメカニズムに深く関わっている可能性が示唆されている. 肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)においてもいくつかの幹細胞マーカーを用いたCSCの分離が行われ, 免疫不全マウスを用いた検討で強い腫瘍増生能力と自己複製能力, 非対称性分裂能力, さらに従来用いられている抗癌剤に対する抵抗性を有していることが報告されている. CSCをターゲットとした治療法の開発が望まれる一方, CSCと正常幹細胞は細胞表面マーカーや自己複製プログラムなどで共通したプラットフォームを使用している可能性が示唆されており, 正常幹細胞に影響を与えることなくCSCに特異的に作用する治療法の開発は困難が予想される. 本稿では, これまでに報告されているHCCにおけるCSCの特徴と, これらをターゲットにした治療法の可能性について概説を試みる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
