パーキンソン病診断のコツとPitfall
パーキンソン病の認知障害における嗅覚テストの位置づけ
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- 掲載誌
- Frontiers in Parkinson Disease Vol.5 No.3 29-33, 2012
- 著者名
- 馬場徹 / 武田篤
- 記事体裁
- 症例 / 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- Frontiers in Parkinson Disease
「はじめに」「15年来の便秘の既往のある78歳男性. 68歳の時にほとんど匂いが分からないことに気付く. 最近では真夜中に突然暴れだすようになり, 2度ほど妻に怪我を負わせたため, 睡眠障害クリニックに紹介となった. 」これは2006年のAnnals of Neurology誌に掲載されたLangstonによる論文からの引用であるが, 実はパーキンソン病(PD)の典型的な経過を表している1). PDでは中脳黒質のドパミン神経の変性・脱落によって振戦・固縮・無動および姿勢反射障害といった特徴的な運動症状を呈することが有名だが, 実際には嗅覚障害・自律神経障害(便秘・排尿障害・陰萎・起立性低血圧・発汗異常)・睡眠障害・高次脳機能障害および精神症状など多彩な非運動症状を高率に伴うことが明らかになっている. なかでも嗅覚障害は運動症状の発症前(pre-motor phase)から既に認められる代表的な症状であるため, PDの早期診断への応用に向けた研究が数多くなされてきた2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。