レジデントからのQ&A
根治切除可能な80歳以上の高齢者胃癌に対する手術と術後補助化学療法について教えてください
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- 掲載誌
- 胃がんperspective Vol.7 No.4 44-45, 2015
- 著者名
- 木南伸一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 癌
- 診療科目
- 腫瘍内科
- 媒体
- 胃がんperspective
「Answer」過疎の進む地方では高齢者胃癌によく遭遇します。都市部でも高齢者胃癌が増加しています。しかし高齢者は,胃癌以外のさまざまな併存疾患のために全身麻酔手術のリスクが高い場合が多く,さらに骨髄機能,腎機能の低下から化学療法への忍容性も低いため,治療に難渋する場合が少なくありません。根治切除可能な胃癌の場合,治療の主体は外科的切除です。厚生労働省の統計では,平成22年度における80歳の平均余命は,男性で8.57年,女性で11.59年でした。根治切除可能な胃癌が発見された場合,根治を目指す意義は十二分にあります。しかし手術死亡のリスクは無視できず,食事摂取不良や術後後遺症からADLが低下する症例も少なくありません。ガイドライン準拠の手術を適用するか否かは,心肺機能や肝腎機能などの臓器機能の程度・併存疾患の有無・栄養状態などの耐術能評価に加え,ADLや家族背景(患者支援体制)まで勘案して慎重に検討すべきです。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
