胃癌診療の歴史
第11回 Mayo兄弟の幽門側胃切除手技の実際
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- 掲載誌
- 胃がんperspective Vol.5 No.1 62-69, 2012
- 著者名
- 岡島 邦雄
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- 胃がんperspective
Mayo兄弟の論文1)-5)より彼らの胃癌根治手術を紹介する. 「麻酔」エーテル麻酔が主として行われたが, 状態不良の患者にはモルフィン前麻酔のもと局所麻酔で, 開腹手術を行った. 前麻酔として術前30分にモルフィン10mgを皮下注射する. 「開腹」上腹部正中線上に小切開を加え, 2指を挿入し, 主腫瘍と他臓器との関係, およびリンパ節転移の状況を調べ, 手術可能と判断すれば, 臍上部まで開腹創を広げる. 手術不能と判定すれば閉腹するが, 創の閉腹手技は, 腹直筋の縫合では筋膜のみを縫着し, 筋組織には縫合糸をかけない. その理由は, 縫合糸による筋の断裂のため疼痛や出血が起こり, 治癒が遅延し, 貴重な余命を浪費するからであると述べている. 胃切除に際してはまず, 胃を腫瘍とともに挙上し, 小網, 小彎, 大彎, 大網, さらに横行結腸間膜根部や膵と腫瘍との関係および, リンパ節をさらに精査する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
