専門医のためのアトラス
内視鏡所見,生検とESD標本における診断の乖離
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- 掲載誌
- 胃がんperspective Vol.3 No.3 28-33, 2010
- 著者名
- 松原亜季子 / 九嶋 亮治
- 記事体裁
- 連載 / 症例 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 消化器外科
- 媒体
- 胃がんperspective
早期胃癌の治療法としてESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が普及するにしたがい, さまざまな理由による予期せぬ非治癒切除例が増加している. その要因として, 内視鏡所見, 生検とESD標本の所見とが乖離する例がしばしば見られる. 本稿では, 乖離する例を3つに分類し, 4症例を紹介する. 「はじめに」早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は2006年に正式に保険収載され, 早期胃癌に対する標準的治療のひとつとして広く普及してきた. それに伴い, 粘膜下層への大幅な浸潤や脈管侵襲陽性, 断端陽性例といったESD非治癒切除例も増加している. また, 診断困難例に対して診断的ESDを行う症例や全身的な合併症があるため開腹手術が行えず姑息的ESDとなる症例も見られるようになった. 姑息的ESDを除くと, ESD非治癒切除例に対しては外科的追加切除が行われることが多い. 追加切除されたESD非治癒切除例の予後は一般に良好とされているとはいえ, 予期せぬ非治癒切除を避け, 適切な治療選択を行うことは患者のQOLや医療経済的観点からも重要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
