レジデントからのQ&A
症例検討 多発胃癌症例の診断と治療方針について教えてください
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- 掲載誌
- 胃がんperspective Vol.3 No.1 46-48, 2010
- 著者名
- 久保田啓介
- 記事体裁
- 症例 / Q&Aシリーズ / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 消化器外科
- 媒体
- 胃がんperspective
症例は55歳の男性です. 上部消化管内視鏡検査を行ったところ, 胃体上部から胃角部にかけて4個の表面陥凹型(0-IIc)病変を認めました(図1). 生検の結果は, 胃体上部から胃体下部の3個で中分化型管状腺癌(tub2), 胃角部のものはGroup IVとの診断でした. 内視鏡的には, 深達度はいずれも癌の浸潤が粘膜にとどまるもの(cT1(M))と考えられました. この症例の治療はどのように行ったらよいでしょうか?「症例の解説」はじめに, この症例では, 胸部下部食道にも0-IIc病変を同時に見出され, 食道病変の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が先行して行われました. 食道病変は扁平上皮癌で, 深達度は粘膜上皮内にとどまるもの(pT1a-EP)でした. 引き続いて, 範囲を縮小したリンパ節郭清(D1+β)を伴う胃全摘手術を行いました. 切除標本の病理学的検索では, 10個以上の同時性多発胃癌を認めました(図2). 大きさは最大15mmから顕微鏡的なものまであり, 肉眼的には表在型の0-IIcや0-IIb, および0-IIa様病変として認められました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
