特集 炎症と大腸癌
Column 炎症性腸疾患と発癌
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.6 No.2 72-73, 2014
- 著者名
- 光山 慶一 / 松本 敏
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / アレルギー・免疫 / 癌
- 診療科目
- 消化器外科 / 放射線科 / 一般外科 / 腫瘍内科 / 消化器内科
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
「はじめに」 慢性炎症を基盤とした発癌が注目されている. 潰瘍性大腸炎(UC)においても患者数および長期経過例の増加に伴い, 大腸癌(UC関連大腸癌)の増加が予想されている. 炎症粘膜における発癌メカニズムにはいまだ不明な点が多いが, 遺伝子変異やサイトカインシグナルをはじめとして多方面からの研究が進められている1). 「炎症性発癌にかかわる因子」 UC関連大腸癌の遺伝子変異は, 腺腫を背景に発生する散発性大腸癌と大きく異なっている. すなわち, 散発性大腸癌の発生経路であるadenoma-carcinoma sequenceでは, まず正常粘膜のAPC遺伝子に変異が生じることにより腺腫が発生する. 引き続きKRAS, DCCなどいくつかの遺伝子異常の蓄積を経て, 最終段階でp53遺伝子変異をきたし大腸癌に進展するものと推定されている. これに対して, UC関連大腸癌の発生経路であるdysplasia-carcinoma sequenceでは, 早期よりp53遺伝子変異が生じ, APC遺伝子変異は遅れて出現する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
