特集 腹膜転移,骨転移,脳転移の集学的治療
腹膜転移の治療方針―腹腔内温熱化学療法(HIPEC)―
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.6 No.1 21-25, 2013
- 著者名
- 山口明夫 / 五井孝憲 / 片山寛次
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
「Summary」近年大腸癌に対する化学療法の進歩は目を見張るものがあるが, 血行転移に比すると, 腹膜播種は治療に難渋することが多い. 従来の全身化学療法と異なり, 腹腔内温熱化学療法(HIPEC)は加温下に直接抗がん剤を投与して, その相乗効果を狙うもので, 欧米では減量手術との併用により有効な治療となりうるとの多くの報告がみられる. しかし手術侵襲が大きく, 合併症も多いため, 本邦では限られた施設でしかこの治療法は行われていない. われわれは大腸癌腹膜播種に対して, 減量手術とHIPECを施行し, MST26ヵ月, 3, 5年生存率は39%, 34%と比較的良好な成績を上げてきた. 本稿ではHIPECについて, その適応, 手術手技, 術中・術後管理, 治療成績を紹介し, 大腸癌腹膜播種に対する治療戦略について概説する. 「はじめに」大腸癌腹膜播種の頻度は結腸癌6.4%, 直腸癌3.0%, 全体では5.0%とそれほど多くはないが1), その治療は困難なことが多く, 予後はきわめて不良である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
