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最新の大腸癌補助化学療法

【大腸癌肝転移切除成績の現状】切除可能肝転移に対する術前化学療法+肝切除,いわゆるneoadjuvant chemotherapy戦略

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掲載誌
大腸癌FRONTIER Vol.3 No.1 47-51, 2010
著者名
安野正道
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
一般外科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER

「Summary」 残念ながら, 肝切除後補助化学療法あるいは切除前のいわゆるneoadjuvant chemotherapyが肝切除後の生存期間を延長させるというエビデンスはない. 補助化学療法を肝切除後ではなく, 肝切除前に行うことの利点として, (1)肝転移の縮小により, R0手術が増える, (2)術前化学療法の方が, 微小転移病巣への殺傷効果や再発抑制効果が高い, (3)薬剤感受性を評価できる, (4)術前の方が術後より化学療法への忍容度が高い, などがあげられる. 一方, neoadjuvant chemotherapyの問題点は, (1)正常肝組織に対する毒性のため肝切除後合併症が増加する危険, (2)化学療法が奏効し, 画像上CR(complete remission)となったとき, 切除すべき肝転移巣部位がわからなくなること, などである. neoadjuvant chemotherapyの有効性と安全性についてのエビデンスはないが, 大腸癌肝転移の治療成績改善には, 手術+化学療法による集学的治療が必要であるとのコンセンサスはある. neoadjuvant chemotherapyの可能性について, 多くの臨床試験が計画・実行されることを期待したい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
大腸癌FRONTIER2010年3月号(Vol.3 No.1)

大腸癌の診断・治療に携わる外科・内科・内視鏡・放射線・病理等の医師を対象とし,大腸癌を外科医や内科医のみの視点でなく,総合的な観点から検討された情報を発信し,診断や治療の進歩のみならず,分子生物学,遺伝子,病理,などを含めて,基礎研究から臨床への橋渡しを行い,さらには,海外の基礎研究・臨床のトピックスを同時並行的に伝えるべく,国際的な視点をもった雑誌を目指しています。

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