大腸癌の病理診断の問題点
【Column】内視鏡的な有茎性と非有茎性の鑑別はどうすればよいですか?
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.2 No.2 25-26, 2009
- 著者名
- 田中 信治
- 記事体裁
- 特集 / コラム / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 消化器内科 / 消化器外科
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
有茎性ポリープと非有茎性(亜有茎性/無茎性)ポリープの内視鏡的鑑別診断は, 簡単なようで意外と難しいことがある. 図(1)に示すような典型的な長い茎を有する場合は誰も迷わない. しかし, 亜有茎性/無茎性ポリープは, しばしば蠕動に伴い病変が引っ張られ腸壁付着部の粘膜が伸びてしまい偽茎(pseudostalk)を生じる(図(2)). 大腸癌取扱い規約に示されているように, 表在型病変の肉眼型分類は内視鏡所見で決定するわけであるが, この偽茎と真の茎を鑑別するためには, 送気によって十分に腸管を伸展させ, さらにしばらく時間経過をおいて病変付着部粘膜のprolapseが元に戻るか否かを見極める必要がある. この作業を怠ると亜有茎性/無茎性ポリープが有茎性ポリープと誤診されてしまう(図(3)). なお, 前述のごとく, 表在型病変の肉眼型分類は内視鏡所見で決定するのであって, 決して病理組織像で判断してはならない. 内視鏡摘除標本では筋層が存在せず, 有茎性病変であっても茎を全周性に過伸展できるとHE標本ルーペ所見では頭部(head)のみが平坦な粘膜状に存在するようにみえる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
