【特集 わが国のNSAIDs起因性消化管傷害】
わが国におけるNSAIDs起因性消化管傷害の特徴
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.10 No.1 23-25,
2014
著者名
佐藤貴一
/
菅野健太郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
循環器内科
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整形外科
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リウマチ科
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消化器内科
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神経内科
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老年科
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手術・救急
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小児科
/
放射線科
媒体
THE GI FOREFRONT
わが国におけるNSAIDsによる上部消化管出血のケースコントロール研究において, 上部消化管出血のオッズ比は, アスピリンで5.5, 他のNSAIDsで6.1であった. 潰瘍の内視鏡所見の報告では, NSAIDs服用群は, Helicobacter pylori(H.pylori)感染の有無にかかわらず, 前庭部, 多発, 不整形潰瘍の頻度が高かった. 低用量アスピリン服用群は, H.pylori陰性例で前庭部潰瘍の頻度が高く, H.pylori感染の有無にかかわらず多発潰瘍の頻度が高かった. 「はじめに」消化性潰瘍の成因としては, H.pylori感染とNSAIDsが2大リスクファクターである. わが国におけるNSAIDs起因性潰瘍の頻度や特徴について, 概説する. 「1 NSAIDs潰瘍の頻度」わが国におけるNSAIDsによる上部消化管出血のケースコントロール研究が報告されている1). 上部消化管出血のオッズ比は, アスピリンで5.5, 他のNSAIDsで6.1であった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。