DEBATE ON GI THERAPY ディベート
食道アカラシアの診断
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.9 No.1 47-55,
2013
著者名
小村伸朗
/
眞部 紀明
/
三輪 洋人
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
THE GI FOREFRONT
本企画は, 問題点をより明確にすることを目的としているため, ここでの論者による議論は, あえて一方の見地に立った場合のものであり, 必ずしも論者自身の確定した意見ではありません. 「食道アカラシアに関する概説と類縁疾患」三輪 今回は「食道アカラシアの診断」をテーマとし, 小村伸朗先生には「診断はレントゲンで行うべきである」とする立場, 眞部紀明先生には「診断は高解像度食道内圧検査(high resolution manometry:HRM)で行うべきである」とする立場にあえて立っていただき, 食道アカラシア(以下, アカラシア)の診断について改めて検討したいと思います. ディベートの前に, アカラシアに関する概要について眞部先生にご説明いただきます. 眞部 アカラシアは1674年にWillisによって初めて報告され, 食道体部の一次蠕動波の消失および下部食道括約筋(lower esophageal sphincter:LES)の弛緩障害を特徴とする機能性疾患と定義されています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。