【特集 毛髪のサイエンス】
5 毛包の再生医療に向けて
The Anticipation of Regenerative Therapy of Hair Follicle
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- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.10 増刊号 45-51, 2014
- 著者名
- 豊島公栄 / 辻孝
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- アンチエイジング
- 診療科目
- その他
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
「はじめに」 毛幹(毛髪)は, 体表面から伸長して広く皮膚を覆うことにより, 外界からの保護, カムフラージュ, 体温調節および感覚受容などの多彩な生物学的機能とともに社会的な機能を担っている1). 毛包は, 上皮性幹細胞と間葉性幹細胞の上皮・間葉相互作用によって誘導される原基より発生し, 種々の成体幹細胞がそのニッチに維持されることにより, 毛周期として毛包の再発生と退行を生後にも繰り返す唯一の器官である2). さらに, 毛包は皮膚や皮下組織の幹細胞のプールとしての機能を担い, 皮膚全体の恒常性維持に必要不可欠な器官として位置付けられつつある3). そのため, 先天的な毛包欠損や, 種々の疾病や受傷に伴う脱毛症を抜本的に治療する再生医療技術開発が期待されてきた4). 再生医療の実用化研究は, 種々の疾病や外傷により機能喪失した組織に, 成体幹細胞を移入して修復する「幹細胞移入療法」が第一世代として進められている5). また, 組織工学的手法により細胞をシート状に加工したり, 生体親和性が高い人工担体を細胞の足場として組織を再構築して移植する, 第二世代再生医療の臨床応用化が進みつつある6).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
