アメリカエイジング研究の現場から 研究最前線レポート
第18回 スタチンをめぐる米国新治療指針―NYタイムズにみる米国での反響と基礎研究からの視点
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.1 77, 2014
- 著者名
- 金木正夫
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 代謝・内分泌
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
昨年11月に米国心臓病学会(ACC)/米国心臓学会(AHA)が発表した, 心血管系リスク評価の新ガイドライン1)が反響を呼んでいます. 今回の改訂で特記すべき変更点は3つに要約できると思います. 第一に, オンラインでダウンロードできる新しい心血管系リスク計算ツールにより, 今後10年間の虚血性心疾患や脳卒中などのリスクが7.5%以上と予測された場合, 心血管系イベントの既往がなく, LDLコレステロール(以下, LDL)値が70~189mg/dLの範囲内でもスタチン投与を推奨した点です. 第二に, 高脂血症患者にスタチンを用いる場合も, LDL値を70mg/dLや100mg/dL以下まで低下させるという目標値は, エビデンス不足のため設定しないという点です. 第三点は, スタチンによるLDL値の低下が不十分と思われるケースなどでも, フィブラート系, ニコチン酸, プロブコールなどの追加投与の有効性の根拠(エビデンス)が弱いとしたことです.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
