【特集 呼吸器のサイエンス】
肺における炎症と発癌
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- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.8 No.4 30-34, 2012
- 著者名
- 田中希宇人 / 別役智子
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 癌 / アンチエイジング
- 診療科目
- 一般外科 / 呼吸器内科 / 腫瘍内科 / 老年科
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
「喫煙と炎症」慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は, タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じた肺の炎症性疾患である. 呼吸機能検査では気流閉塞をきたし, 労作時の呼吸困難や慢性の咳, 痰などの症状を特徴としている. 1990年にはCOPDは全世界の死因の第6位であったが, 2020年には第3位にまで上昇すると考えられている. また, 世界各国のCOPD有病率はいくつかの報告があるが, ラテンアメリカの5つの主要都市での疫学調査では, いずれの都市でも有病率が10%を超える結果であった1). わが国においても2004年に住民調査による大規模な疫学調査であるNICE研究が行われ, 日本人のCOPD有病率が8.6%と推測され, 40歳以上の約530万人が罹患しているものと考えられている2). 厚生労働省の統計によると, わが国の2010年のCOPDの死亡順位は全体で第9位となっており, 男性では第7位に位置している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。