編集委員に聞く 日本の知恵を探る
第7回 腹八分に病なし
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- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.7 No.2 702-95, 2011
- 著者名
- 坪田 一男
- 記事体裁
- 連載 / コラム / 全文記事
- 疾患領域
- 栄養管理 / アンチエイジング / その他
- 診療科目
- 一般内科 / 老年科
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
この格言ほど日本人の健康に貢献しているものはないのではないだろうか。まさにカロリーリストリクション(CR)そのものだ。内容は文字どおり,「お腹いっぱい食べるのではなくて,ちょっと足りないなあと思う80%ぐらいの食べ方が健康によい」という考えである。この80%というのが本当に素晴らしい。ご存知のように,動物実験では65~70%ぐらいが最も寿命が長くなる。しかし,動物実験には条件が付されていて,ウイルス感染などが起きない,食べ物が安定して与えられる,運動をあまりしないという環境だ。しかし,実際の世の中にはインフルエンザのような感染症があり,災害や戦争では一時的にせよ食べ物が十分摂れない状況があり得て,さらには毎日肉体労働をしたり,健康のために運動をしている。このように考えると,65~70%ではなくて,80%程度が実際に生存確率を高めるためには最もよいのではないかと予測される。アンチエイジングのためには,まさに腹八分がよいということになる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
