本学会は2013年5月12日から16日にかけて, カナダのトロントにおいて開催されました. 2年に1回開かれるこの学会は, 関節鏡手術や膝関節外科, スポーツ整形外科の分野では最も重要な国際学会です. 今回の学術集会には世界各国から3,200名以上が参加し, Instructional Course Lectureやシンポジウム, 一般演題など合計1,500以上の発表がありました. またISAKOSとFIFA(国際サッカー連盟)共催のプレコースや, 理学療法士とアスレチックトレーナーのためのスポーツリハビリテーションコースなどもあり, さまざまな方面のスペシャリストから知識を得る機会が用意されていました. 学会中はおもに前十字靱帯(ACL)に関するセッションに参加してきました. ACL再建については, 解剖学的2重束再建や膝蓋腱を用いた解剖学的長方形骨孔再建術などが多く取り上げられており, この分野における日本の果たした役割の大きさを改めて感じました.