特集 新規抗血栓治療薬の実臨床における問題点
5.心原性脳塞栓症とNOAC
NOAC use for cardioembolic stroke
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- 掲載誌
- Angiology Frontier Vol.15 No.2 42-49, 2016
- 著者名
- 井手 俊宏 / 豊田 一則
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 脳血管障害
- 診療科目
- 心臓血管外科 / 循環器内科
- 媒体
- Angiology Frontier
- Key Words
- アジア人,急性期脳梗塞,頭蓋内出血,中和剤の開発
「Summary」2016年6月現在,4つの非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(NOAC)が心原性脳塞栓症の予防に使用可能であり,各NOACの第Ⅲ相試験,およびそれらをまとめたメタ解析において,ワルファリンに比べてNOACは有効性・安全性ともに同等以上に高いことが示されている。特に,われわれアジア人においてその傾向が強く,NOACは日本人に適した薬剤と考えられる。また,脳卒中発症後間もなくNOACを導入する機会も増え,わが国のSAMURAI-NVAF研究をはじめ,急性期のNOACの導入についても徐々にエビデンスが確立しつつある。NOACはワルファリンに比べて頭蓋内出血の発症が非常に少なく,実際に出血を起こした場合でも血腫が比較的小さく,拡大も少ないとする報告が多い。しかし,ときとしてワルファリン同様に重篤な頭蓋内出血を起こすこともあり,現在開発されている中和剤の実臨床での使用が待たれる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
