【特集 酸塩基平衡の臨床上の諸問題―代謝性アシドーシスに焦点を当てて―】
CKDにおける代謝性アシドーシスの治療
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.11 No.1 34-38, 2012
- 著者名
- 小松 康宏
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 腎臓
- 診療科目
- 一般内科 / 腎臓内科 / 泌尿器科 / 老年科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「SUMMARY」腎機能が低下し, GFRが25mL/分/1.73m2になると代謝性アシドーシスが出現し, 骨代謝障害, 筋肉量減少, 栄養不良, 腎障害を促進する. 動物実験並びに臨床研究から, アルカリ製剤を用いた代謝性アシドーシス治療が腎保護効果を有することが示されている. 腎障害は血清[HCO3-]が低下する以前に出現する可能性も指摘され, 治療の適応や目標値に関して今後の解明が求められる. 「I はじめに」腎機能が低下し, GFRが25mL/分/1.73m2になると代謝性アシドーシスが出現する. 当院の透析導入時点(平均eGFR 6.3mL/分/1.73m2)の血清HCO3-濃度の分布を図1に示したが, 19.0±4.9mEq/Lと代謝性アシドーシスの程度は軽度~中等度であり, 諸家の報告と同等である1)-3). この程度のアシドーシスでは短期的には重篤な症状が見られることは稀であるが, 長期的には骨代謝, 栄養, 腎不全進行速度などに影響する. 本稿では, 慢性腎臓病に見られる代謝性アシドーシスの病態と, 治療介入の意義に関して近年の知見を紹介したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
