SUMMARY  腎臓はその構造の複雑性のため最も再生が難しい(つまり不可能である)臓器とされ,その再生は悲観的にとらえられてきた.しかし,最近の目覚ましい再生医療研究の応用により,少しずつではあるが希望の光が差し始めてきた.本特集では尿細管の再生研究を取り上げているが,本稿では現在広く腎臓再生に向けてチャレンジングで独創的な研究を展開しているチームを紹介し,その臨床応用の可能性について総説してみたい.