CKDとESA―再評価の時代―
腎性貧血へのESA投与のRCT
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.9 No.4 36-42, 2010
- 著者名
- 鶴屋和彦 / 平方秀樹
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓
- 診療科目
- 腎臓内科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「SUMMARY」近年, 腎性貧血に対するESA治療において, 目標Hb値に関する大規模な臨床試験が行われ, Hb値の正常化に予後改善効果が認められなかったことが報告された. しかし, 患者背景の違いや解析法などの問題点が指摘され, 目標Hb値が議論の的となっている. 2009年, 大規模な二重盲検試験のTREAT試験の結果が発表され, ESA治療による目標Hb高値群に予後改善効果はなく, むしろ脳梗塞の発症リスクや担癌患者の癌死のリスクを増加させることが示された. 以後, ESA治療の是非が議論されるほど波紋が広がっている. 「I はじめに」慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者において貧血は, 生活の質(quality of life:QOL)を低下させるだけでなく, 心機能や脳機能を悪化させ, 死亡率を増加させる重大な合併症である. 赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)が臨床応用されて以降, 腎性貧血管理は容易となり, CKD患者のQOLや心機能, 脳機能の改善がもたらされ, ESA治療はCKD診療の中心に位置付けられてきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
