腎機能の新しい検査・新しい評価
イヌリン・クリアランス
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.9 No.2 22-26, 2010
- 著者名
- 松本祐之 / 安田宜成
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓 / 再生医療
- 診療科目
- 一般内科 / 腎臓内科 / 泌尿器科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「SUMMARY」GFRのゴールデン・スタンダードはイヌリン・クリアランス(Cin)である. 日本腎臓学会が静脈注射用イヌリン製剤とイヌリン測定系を企業と共同で開発したため, 日本での実測Cinが可能となった. 一般的にはクレアチニンより推算する「日本人のGFR推算式」を用いて評価するが, その30%正確度は75%であるに過ぎず, 高度腎障害ではさらに正確度は低くなる. 腎移植ドナー, 腎機能に応じて投与量を調整する必要のある抗癌剤のカルボプラチン使用時など, 正確な腎機能評価にはCinの測定が不可欠である. 「I はじめに」近年, 透析治療や腎移植を要する末期腎不全の予備軍として, また生命に危険をきたす心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の重大なリスクファクターとして, 慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)が注目されている. CKDの診断基準は, 「尿蛋白陽性などの何らかの腎障害の存在」, もしくは「腎機能を糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)で評価し, GFRが60(mL/分/1.73m2)未満にまで低下した状態が3ヵ月以上続く場合」と定義されている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
