老化と腎臓
腎臓の老化による構造変化
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.8 No.3 28-32, 2009
- 著者名
- 市村浩一郎 / 坂井建雄
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓
- 診療科目
- 産婦人科 / 腎臓内科 / 泌尿器科 / 老年科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「SUMMARY」加齢に伴う腎臓の構造変化のうち, 特に重要なのが硬化糸球体の増加である. 皮質表層の糸球体は硬化に伴い血管系そのものが消失してしまうのに対し, 傍髄質では糸球体細動脈間に短絡が形成される. 短絡により腎内の血流が髄質に偏ると, 髄質の過灌流を招き, ひいては髄質間質の浸透圧を低下させ, 尿濃縮能低下の一因となる. さらに, 腎実質の委縮は皮質優位に進行するが, その原因の1つに髄質への血流偏向があげられる. 「I はじめに」腎臓は, 大量の糸球体濾過と極めて大きな予備能を基盤として, 速やかな体液調節を実現している. ところが, 老化によってネフロン(糸球体)数の減少や個々のネフロン機能の低下が生じ, 予備能は徐々に切り崩されてゆく. 高齢者では水・電解質異常を起こしやすいが, これは腎臓の予備能が小さくなり, 環境の変動に対する適応能が低下した結果と言える. 本稿では, 腎臓の形態学的な加齢変化, 特に腎機能の低下に深く関与する糸球体と腎血管系の加齢変化を中心に, その概略をご紹介したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
