特集 統合失調症の認知機能障害への治療的アプローチ―薬物療法と認知リハビリテーションの最新知見
統合失調症の認知機能改善療法
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- 掲載誌
- Schizophrenia Frontier Vol.13 No.1 28-33, 2012
- 著者名
- 松井 三枝
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 精神疾患
- 診療科目
- リハビリテーション科 / 精神科
- 媒体
- Schizophrenia Frontier
「要約」認知機能改善療法(CRT)は「認知過程(注意, 記憶, 遂行機能, 社会的認知ないしメタ認知)の持続と般化を伴った改善を目指す行動的トレーニングに基づいた介入」と定義される. Wykesらは, CRTにおける理論モデルを提起している. ここでは最終目標として, 治療で介入する機能の改善が転移をもたらし, そのことによって日常の認知的な行為の制御につながるとする. この転移のために重要であるのが, 環境や課題による変化への対応および動機づけやメタ認知であり, 自身の中にある認知のスキーマが自動的に活性化することが伴っている. トレーニングによる改善が日常生活にも改善をもたらし有機的に行動できることが望ましく, そのことを加味した技法が推奨される. わが国ではCRTの開発や効果研究はまだ数少ない. 国際的にCRTの重要性が認識されてきている現在, わが国でもそれが定着するためには, 実証的な治療効果研究が不可欠と考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
