【特集 “非定型”な精神病について】
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- 掲載誌
- Schizophrenia Frontier Vol.12 No.4 6, 2012
- 著者名
- 鹿島晴雄
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 精神疾患
- 診療科目
- 精神科
- 媒体
- Schizophrenia Frontier
操作的診断基準が用いられるようになり, 当然のことながらあらゆる症例に何らかの診断がつくようになりました. 40年以上前, 精神科医になりたての頃は, "……病の疑い"という診断が少なからずなされ, それも暫定的な診断ではなく, ずっとその疑い病名のままということもありました. 先輩から"……病の疑い"という積極的診断もあると教えられ, そのような例は症例検討会でしばしば取り上げられ, 活発な議論がなされました. 検討会では, いろいろな精神病や精神障害の境界にある病像が検討され, さまざまな疾患名や精神病像名が語られました. そのような症例がなくなったとは思えませんが, 最近はそれらの疾患名や病像名を聞くことはあまりなくなりました. 診断に関する議論はある意味, 明快になり, 症状についての詳細な議論は減ってきたように思います. 本特集では, 昔の症例検討会では大いに議論の対象となった, "境界的"ないし"非定型な"精神疾患や病像を取り上げました. 非定型な精神疾患や精神病像はこまかい臨床観察と症状把握に基づいており, それらを取り上げることは, 操作的診断が頻用される現在, 意義のあることと考えます.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
