巻頭言
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- 掲載誌
- 再生医療 Vol.19 No.3 3, 2020
- 著者名
- 赤澤智宏
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 再生医療
- 媒体
- 再生医療
100年に一度の災害が頻回にやってくるとは思いたくありません。2011年の東日本大震災が起こったときに,もうこのような災難はしばらく起こらないで欲しいと心から願いました。しかし,突然にして新型コロナウイルスの発生と蔓延。100年に一度の大流行といわれています。100年単位で振り返ると,14世紀のペスト流行では世界人口が当時4億人のところへ数千万人の死者。大航海時代に病原性微生物が大陸間で広がった感染症をクロスビーが「コロンブスの交換」と呼びました。このとき,世界中で数千万人の方が亡くなったといわれています。19世期に各地で発生したコレラ流行は,フランスだけで10万人,日本でも江戸だけで10万人が命を落としたといわれています。20世紀初頭のスペイン風邪流行は世界人口の3分の1が感染し,数千万人が死亡しました。直近では2003年のSARSウイルス感染症は世界中で約8,000人が罹患して775人が死亡しました。2012年のMERSウイルス感染症は約2,500人が感染して858人が死亡。さて,これまでの新型コロナ感染症の感染者は1,166万人が感染し,54万人が亡くなられました。まだ世界的にも国内的にも収束したとは言い難く(2020年7月現在),今後,数年の流行を覚悟するとなると,被害も想像を絶する可能性があります。確かに今回の新型コロナウイルス感染は100年に一度規模の災難です。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
