OPINION
「悪貨」に目を瞑るな
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- 掲載誌
- 再生医療 Vol.18 No.4 11, 2019
- 著者名
- 八代嘉美
- 記事体裁
- 連載 / コラム / 抄録
- 疾患領域
- 再生医療
- 媒体
- 再生医療
再生医療に関する新しい法律ができてから,5年が過ぎました。薬機法のもとでは新たに5つの再生医療等製品が承認を受けていて,同期間の米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)の10製品程度と比べると少なくはみえますが,改正前が2製品であったことを考えれば,大きく前進したといえるでしょう。一方,再生医療等安全性確保法のもとでは,現在3,000件を超える再生医療等提供計画が提出されています。すべてのものが十分な科学的根拠をもつものであればよいのですが,残念ながら玉石混淆であるといわざるを得ない状況にあります。
安全性確保法が成立した経緯には有効性や安全性の不透明な行為が起こったことも一因となっており,2017年に起こった無届けの臍帯血移植については法律の効力を存分に発揮したといえるでしょう。とはいえ,手続きが正しければ科学的に意味のない行為であっても,違反ではありません。仮に有害なことが起こらなかったとしても,乏しい科学的裏付けで「再生医療」,「幹細胞移植」と称して実施され,効果なしとする例数が徒に積み上げられていけば,再生医療そのものに対する期待や信頼性が失われてしまうかもしれません。
安全性確保法が成立した経緯には有効性や安全性の不透明な行為が起こったことも一因となっており,2017年に起こった無届けの臍帯血移植については法律の効力を存分に発揮したといえるでしょう。とはいえ,手続きが正しければ科学的に意味のない行為であっても,違反ではありません。仮に有害なことが起こらなかったとしても,乏しい科学的裏付けで「再生医療」,「幹細胞移植」と称して実施され,効果なしとする例数が徒に積み上げられていけば,再生医療そのものに対する期待や信頼性が失われてしまうかもしれません。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
