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iPS細胞と癌幹細胞の相互理解
ヒト癌細胞のiPS化と臨床応用への道
―小児癌の特性からの示唆―
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- 掲載誌
- 再生医療 Vol.9 No.2 19-23, 2010
- 著者名
- 中川原章
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 癌 / 再生医療
- 診療科目
- 呼吸器内科 / 脳神経外科 / 整形外科 / 産婦人科 / 消化器内科 / 形成外科 / 皮膚科 / 泌尿器科 / 血液内科 / 腫瘍内科 / 小児科 / 消化器外科
- 媒体
- 再生医療
「はじめに」発癌のメカニズムの1つとして, かつて脱分化という言葉がよく用いられた. まだヒトゲノムプロジェクトが完了しない時代であった. しかし, 全ヒトゲノムシーケンスが解読され, それぞれの癌種のサブタイプごとのゲノム異常やパプロタイピングはすでに明らかになっている. また, 発癌や悪性化に関連した鍵を握る遺伝子, すなわちドライバー遺伝子はすでにほとんどが見つかっていると認識されており, それぞれの癌種の全ゲノムシーケンスによるキャンサーアトラスプロジェクトによっても新たな候補遺伝子の同定は少ないことが予想されている. そのようななか, 抽象的な概念であったかつての発癌の脱分化説は影が薄くなってきていた. しかし, メチル化などを含む癌のエピゲノム解析が進み, 成熟した正常細胞もiPS細胞技術により多分化能を有する細胞まで初期化できることが明らかになり, この癌の脱分化という概念が新たな意味をもち始めている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
