本文へ移動
M-Review
全文記事

iPS細胞と癌幹細胞の相互理解

特集にあたって

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
再生医療 Vol.9 No.2 902-13, 2010
著者名
田賀哲也 / 佐谷 秀行
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
癌 / 再生医療
診療科目
呼吸器内科 / 脳神経外科 / 整形外科 / 産婦人科 / 消化器内科 / 形成外科 / 腎臓内科 / 皮膚科 / 泌尿器科 / 血液内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
媒体
再生医療

再生医療の基軸の1つ組織幹細胞の役割が, 当該組織を構成する各種細胞を生み出してその組織の構築あるいは再構築を可能とする能力をもって存在し続けることと位置付けられるならば, 癌組織を再構築させる能力をもち続ける細胞を癌幹細胞とみることができる. 無制限ともいえる分裂を繰り返す癌細胞から構成される癌組織は, 単一な細胞集団ではなくて一部の自己複製能をもった細胞から出発する階層性をもった集団である, という点がこの癌幹細胞の概念上のポイントであり, 治療標的としての重要性を示唆するゆえんでもある. 一方, 癌幹細胞の起源はというといまだ議論を要するのが現状で, 正常組織に存在する幹細胞あるいは, 幹細胞から分化を予定した段階になって間もなくの前駆細胞, 分化途上にある細胞, さらには成熟細胞を起源としているなど, さまざまな見解が報告されている. 成熟細胞あるいは, 分化のコミットメントを受けた前駆細胞, または分化途上にある細胞が癌幹細胞化する過程は, 幹細胞の性質をもつ細胞へのリプログラミングと捉えることができ, この点で, 分化した細胞から多能性を有する細胞へと誘導して作製されたiPS細胞と, メカニズム上の類似性が推察される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
再生医療2010年5月号(Vol.9 No.2)

・ 様々な領域の学会会員の意見交換の場となるような誌面提供

・ 海外での研究情報を迅速に紹介

・ 再生医療の実用化に向けてベンチャーの果たす役割とは

購入する

販売サイト「MeReBo」へ