全文記事
幹細胞を支える環境
Ⅰ.幹細胞とニッチ 白血病幹細胞とニッチ
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- 再生医療 Vol.8 No.2 52-56, 2009
- 著者名
- 石川文彦
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 血液 / 癌 / 再生医療
- 診療科目
- 血液内科
- 媒体
- 再生医療
「はじめに」 免疫学, 幹細胞生物学など多くの生物学が, 実験動物であるマウスの細胞, 組織を用いて, 大きな発展を遂げてきた. 特に, ノックアウト, ノックインマウス, トランスジェニックマウスなど遺伝子組み換えマウスの作製は, 免疫に関連する遺伝子が生体内でどのような役割を担っているかを明らかにした. マウスの細胞, 組織を用いて得られた免疫学研究の知見が細胞療法など医療へと応用されるための21世紀の課題は, 実験動物のマウスで得られた知見がヒトにおいてもどの程度同じなのかを検証することである. しかし, ヒトの免疫システムを直接解析しようとした場合, 骨髄, 脾臓, 胸腺など免疫組織は, 体の奥深くに存在するため, それらを取り出して評価することがきわめて難しいという問題があった. さらに, 正常の造血幹細胞システムの理解に加えて, 造血・免疫系の疾患が身体の奥深くでどのように成立しているかを理解することは, 新しい医療の出発点ともいえる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
