2015年10月6日から9日にかけて,ポルトガル・アルブフェイラで開催されたIVW2015に参加したので報告する.IVWはインフルエンザワクチンに特化した国際学会で,ESWIおよびOptions for Control of Influenzaを補完する位置付けとなる.2004年にポルトガル・リスボンで第1回が行われ,その後2~3年おきに開催されており,今回で5回目となる.約70のオーラルおよび約30のポスター発表が行われ,参加者は約130名であった.今回のIVWでは,現在のインフルエンザワクチンの有効性の問題が主要トピックであった.以下,筆者が興味をもった演題について紹介する.
「1.ユニバーサルワクチン」従来からの手法であるHA stalk,M2e,NP,M1がターゲットのものが多かったが,HAのheadとstem部分からエピトープを人工的にデザインするGeorgia大学のCOBRA(Computationally Optimized Broadly Reactive Antigen)技術は第2世代となっており,よりブロードな免疫原性を得ることが可能となっていた.
「1.ユニバーサルワクチン」従来からの手法であるHA stalk,M2e,NP,M1がターゲットのものが多かったが,HAのheadとstem部分からエピトープを人工的にデザインするGeorgia大学のCOBRA(Computationally Optimized Broadly Reactive Antigen)技術は第2世代となっており,よりブロードな免疫原性を得ることが可能となっていた.